こんにちは!人生の旅人です。
私は、30代中盤で妻・子供もいる中で、地方の大企業→東京のスタートアップ→地方のスタートアップへの転職を経験。本業では、新卒から一貫して人事をしています。
あなたはスタートアップへの転職を考えたことはありますか?
私は悩みに悩んで、30代中盤で大企業からスタートアップに転職し、初めての転職では挫折も経験しました。特に、私と同じように大企業で安定したキャリアを築いてきた方にとって、スタートアップへの転職は一大決断です。
今ではその選択が自分にとって大きな成長をもたらしたと感じています。
スタートアップっていう響きはすごく魅力的だけど、実際転職してみるとどうなんだろう…?実態が見えなくて不安だよ…。
この記事では、スタートアップに転職することで得られるメリットと、その反面考慮すべきデメリットを分かりやすく解説します。あなたが今、スタートアップ転職を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてください。
スタートアップに転職するデメリット
経営の不安定さ
スタートアップ企業は、大企業と比べて経営が安定していないことが多いです。特に、資金調達がうまくいかない場合や市場環境の変化によって経営が一気に悪化するリスクがあります。
大企業では、長期的な安定が期待できますが、スタートアップでは常にリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
実際に、私が働いていた・働いているスタートアップでも、事業の状態を踏まえ外部の投資会社が経営体制に深く入ってきたり、別のケースでは資金調達が厳しい状態となり、「資金調達がうまくいかなければ会社のキャッシュが半年で無くなる」という事態陥ったことがあります。
こうした不安定さを乗り越えるためには、柔軟性とリスクに対する覚悟が求められます。
求められる要求・成果の基準が高い
スタートアップでは、限られたリソースで迅速に成果を出すことが求められます。
そのため、個々の社員に対して非常に高いパフォーマンスが期待され、成果基準も大企業に比べて厳しいことが多いです。
具体的には、大企業とは異なる圧倒的なスピード感の中で、短期間でのプロジェクト完遂や、複数業務を並行してこなす能力が重要です。
このような高い要求を乗り越えることで、スキルアップの機会が多く得られますが、プレッシャーが大きい点も理解しておく必要があります。
実際、私自身も初めての転職で入社した会社では、期待される要求に中々応えられず悩み、自信を喪失してさらに行動できなくなってしまい、結果的にキャリアで初めての降格となった経験があります。
スタートアップで働くには、自身のキャリアと成果に責任を持つ、自律と覚悟が必要です。
一時的には年収・待遇が下がる場合が多い
スタートアップ転職では、特に大企業から転職しようとした場合、初期段階では年収が下がることが一般的です。大企業の安定した給与体系とは異なり、スタートアップは事業の成長や資金繰りに左右されるため、最初の給与は低めに設定されることが多いためです。
また、加えて私自身が大きく感じるのは福利厚生を含めた全体的な待遇が下がったこと、退職金がないことの2つです。
大企業は手厚い福利厚生があります。資産形成についても仕組みや制度があるだけでなく、そもそもの考え方を学ぶセミナーも受けられるケースがあります。また、独自の生命保険や年金、福利厚生があり、実際の給与以上の恩恵を得ていたことに、スタートアップ転職後に実感しました。
加えて、影響が大きいのが退職金です。
私自身は、自分で試算したところ、大企業で働き続けていれば、定年退職時には少なくとも数千万円の退職金を受け取れるはずでした。もちろん、どこまで出世できるかでかなり最終の額は変わってきますが、安定した人生を送りたい方にとっては、大きな額だと思います。
ただし、私自身は、この退職金を別の形で自分自身で作り出すために、家計の見直しを行い、また投資を始めました。投資自体も初めてまだ3年足らずですが、すでに大企業の退職金としてでもらえる可能性があった金額を工面できる目処が立っています。
スタートアップに転職するメリット
裁量が大きい
スタートアップ企業は常に成長と変化、そしてそれに伴う人員不足を抱えています。
そのため、一人ひとりが大きな責任を担い、様々な業務をこなす傾向があります。
大企業では、経営に近い仕事をすればするほど、社長、役員、部長、課長、係長、担当と、仕事の意思決定がなされるまでに、多くの階層への相談・決裁が必要となります。
私自身、大企業からスタートアップに転職した後、役職自体は同じ係長級でしたが、裁量の大きさでは、大企業でいう課長級(もう少し言うと部長一歩手前)の裁量があると感じています。
もちろん、裁量が大きいことが万人にとっていいこととは思っていませんが、(私と同じように)自己決定感を求める人にとっては、スタートアップはとてもいい環境だと断言できます。
世間で通用する専門性が身に付く
大企業だと、業務・組織が細分化され、さらに一つの業務もチームで分担して行うことが多いので、実際の実務は後輩や一般職の方がやってくれたり、外注したりすることもあると思います。
また、大企業でも「毎日忙しい…」と感じている人も多いと思いますが、その忙しさは新しいことに挑戦したり、専門性をどんどん拡大していく、深めていくというよりは、単純に同じような業務が沢山あって、「量をこなしている」という方も多いのではないでしょうか。(私自身は、そうでした…)
一方で、スタートアップでは、担当者として入社する場合は、そもそも一般職がいないケースが大半なので、「すべて自分でやること」が求められます。0→1で企画し、実行・実務まで責任を持ちます。
また、スタートアップは事業の推進のために、企業として、そしてそこに所属する社員全員がどんどん新しいことに挑戦する必要があります。
そして、なにか新しいことをやろうとした際には、社内に知見が無いことが多い。(大企業だと、結構その道のスペシャリストがいたりして、その人に「社内のやり方」で指示を受ける、アドバイスを受けることが多かったです。)そうなると自分で一から調べて、事例やフレームワークを学び活用する形になりますが、スタートアップでは、築き上げた社内の事例や共通認識がないため、世間で通用するフレームワークが、社内を説得する際に重要になります。
もちろん大企業にいた身からすると、「ここ(実務の細かい部分)まで自分がやらないといけないのか」と思うことがあると思いますが、世間一般で言う(もちろん大企業でも通用する)専門性は身に付きやすいと実感しています。
実力次第で、収入・資産を大きく伸ばせる
スタートアップは、事業の成長・加速のために、常に有望な人材を求め、その獲得にお金をかけています。特に最近のスタートアップは、給与面での優位性も出てきており、有望な人材であればあるほど、高い給与を得る可能性があります。
(ご参考)日経新聞 2023年12月13日「スタートアップ、平均年収700万円超え 上場企業上回る」
また、これから上場を目指す企業であれば、ストックオプションという株式を得ることができる制度もあるため、上場した際に大きな資産を築くことができる場合もあります。
「大企業を辞めてしまうと、収入も減っちゃうよね…」という心配は誰しもが持つと思いますが、上記のとおり、トータルで見ると大企業以上の収入、資産を得ることができる可能性があります。
私自身はスタートアップに転職し、給与が3分の2くらいに下がりましたが、結果的には3年足らずで大企業時の給与にほぼ戻すことができ、ストックオプションも得ることができています。(もちろんストックオプションで資産が築けるかは、自分も含む会社全体の頑張り次第)
まとめ
スタートアップ企業への転職には、経営の不安定さや、求められる要求・成果の高さ、一時的な年収減・待遇悪化など、さまざまなデメリットがあることは事実です。
しかし、その一方でのは成長機会や将来的な資産形成など、特に自律的な人生・キャリアを作りたいと言う人にとって魅力的な要素がたくさんあります。
あなたが今、スタートアップ転職を検討しているなら、この記事を参考にして自分に合った決断をしてください。スタートアップへの転職は、リスクとリターンがあり大きな選択ですが、その挑戦があなたにとって素晴らしい未来をもたらすかもしれません!
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