私は、30代中盤で妻・子供もいる中で、地方の大企業→東京のスタートアップ→地方のスタートアップへの転職を経験。本業では、新卒から一貫して人事をしています。
スタートアップへの転職における最終ステップともいえる「オファー面談」。内定者と企業が労働条件やミッションを具体的に確認し合い、入社に向けた最終調整を行います。
転職が初めての方は、オファー面談が初めてとなるので、不安な方も多いのではないでしょうか?
オファー面談って実際はどんなことをするんだろう?一番心配なのは、やっぱり年収交渉かな…。
この記事では、オファー面談の目的や具体的な内容、年収交渉のポイントを解説しつつ、私自身の経験も踏まえて成功の秘訣をお伝えします!
オファー面談とは?
そもそも、オファー面談とは、企業と内定者の双方で労働条件や業務内容を確認し合う面談のことです。
この場で企業は、内定者に対して具体的な雇用条件を提示し、最終的な入社意向を確認します。
目的
- 認識のズレを解消する
企業側の期待と内定者の希望が一致しているかを確認する場です。特にスタートアップでは、柔軟な働き方や多様な業務が求められるため、双方の認識を揃えることが重要です。 - 入社意向を高める
企業側としては、内定者の疑問を解消し、安心して入社を決断できるようサポートします。
主な流れ
- 労働条件通知書の提示と確認
- 雇用条件や業務内容のすり合わせ
- 内定者からの質問・交渉
労働条件通知書の内容
労働条件通知書は、企業が内定者に雇用条件を正式に通知する書類です。この書面に記載された内容は、法律で義務づけられています。
- 就業場所と業務内容
実際に働く場所や具体的な仕事内容を確認します。 - 労働時間と残業の有無
スタートアップでは裁量労働制が適用されるケースも多いので、実態をしっかり把握しましょう。 - 賃金と支払い時期
年収だけでなく、ボーナスの有無や支払いサイクルも確認が必要です。
オファー面談で確認すべきこと
労働条件通知書の内容に加えて、以下は口頭でも確認しておきましょう。
必ず確認しておきたいポイント
- 年収と評価制度
自分の貢献がどのように評価されるのか、昇給の可能性についても確認します。 - 業務内容と期待される成果
スタートアップでは、明確な成果を求められる場合が多いので、期待されるミッションを理解しておきましょう。 - 評価されたポイント
自分が採用された理由を把握することで、入社後の行動指針に役立ちます。
年収交渉はしてもいい?
結論として、年収交渉は可能です。ただし、やり方を間違えると内定取り消しになるリスクも伴います。
- 交渉の前提
これまでの面接で伝えた内容を一貫させることが重要です。新しい要求を突然提示すると、企業に不信感を与える可能性があります。 - 交渉可能な範囲
私の経験では、交渉で50万円程度の増額が認められるケースがありました。ただし、企業の規模や予算によるので、過度な期待は禁物です。
交渉前の準備
- 前職の年収を正確に把握する
公的資料(源泉徴収票など)を準備しておくと、信頼感が増します。 - アピールポイントを整理する
これまでの実績や、スタートアップでの具体的な貢献を説明できるよう準備します。 - 他社オファーの情報を用意する
他社の提示額を伝えることで、交渉が有利になる場合があります。 - 最低ラインを決めておく
自分が妥協できる金額をあらかじめ設定しておきましょう。
注意点
- 要望を全面に押し出さない
交渉はあくまで双方の利益を考えた調整の場です。 - 交渉のやりすぎに注意
過度な要求は内定取り消しのリスクを伴うため慎重に。 - 安易に妥協しない
安易に妥協してしまうと、あとで後悔につながります。 - 可能であれば事前に転職エージェントに交渉の仕方を相談しておく
プロであるエージェントに相談は必須です。時には交渉自体をエージェントがやってくれることもあります。
私の経験談
これは2回目の転職で今の企業に入る際ですが、1社目の転職が失敗したこともあり、今考えると低い年収で合意してしまいました。
入社してみての感触ですが、あと50万円程度の交渉はできたと感じています。
入社後の昇給は、入社した時の給与をベースとして割合が決まるので、適切に条件交渉は必要ですし、適切な年収は働く上での心の安定にもつながります。
成功するために必要なこと
- 自分の市場価値を理解する
転職市場における自分の適正年収を把握することが大切です。 - 交渉のタイミングを逃さない
オファー面談は、条件交渉ができる最後の場。ここで妥協しすぎないようにしましょう。
まとめ
オファー面談は、転職の最終調整の場です。
雇用条件や業務内容をしっかり確認するとともに、自分の希望を適切に伝えることで、入社後のギャップを最小限に抑えられます。
特に年収交渉は慎重に行い、自分の価値を適切に評価してもらうための準備を怠らないようにしましょう!
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