こんにちは!人生の旅人です。
私は、30代中盤で妻・子供もいる中で、地方の大企業→東京のスタートアップ→地方のスタートアップへの転職を経験。本業では、新卒から一貫して人事をしています。
スタートアップで働くことに興味がある方の中には、ワークライフバランス(仕事と生活のバランス)について心配される方も多いと思います。
スタートアップは激務って聞くけど、ワークライフバランスが心配だよ…。
この記事では、スタートアップでのライフワークバランスの実情や、会社と自分の成長を両立させるための「ライフワークシナジー」の考え方について解説します。
【前提】そもそもそもそも「長時間労働」や「激務」を避けたいという方には、スタートアップは向いていない
まず、このテーマの前提として、スタートアップはその事業拡大や成長スピードを重視し、チーム一丸となって成果を出し続けるカルチャーを持つことが多いため、時には生活よりも仕事を優先する覚悟が求められます。
その先に、自身が求めているキャリアアップや成長があります。
これから解説するように、柔軟な働き方が整備されていることが多い反面、ビジネスの特性上、業務量や負荷が一定でない場合があり、こうした環境に自らも共感し、成長や成果を追求できるかが、まず重要なポイントです。
そのため、「仕事以外を優先する」スタンスの人にはあまりフィットしない可能性があります。むしろ、時にはライフを犠牲にしてでも仕事を優先し、チームと成果を共有しながら成長を追求できるマインドが求められる場面もあります。
スタートアップは成果への意識は当然重要だが、カルチャーとしてワークライフバランスへの意識が強い傾向もある
スタートアップでは、効率や生産性を重視し、仕事とプライベートのバランスを取りやすい職場環境を整えている会社が多いです。
比較的新しい企業が多いため、リモートワークやフレックス制度など、従業員の自主性を重視する制度を積極的に取り入れている場合が多く見受けられます。
【持ちたい視点】「ライフワークシナジー」という考え方
スタートアップにおけるワークライフバランスは、どちらか一方を優先するのではなく、両者の相乗効果を生み出す「ライフワークシナジー」という視点が重要です。
ライフワークシナジーの考え方では、仕事と生活が互いに補い合うことで、個人の成長や充実感が向上し、それが企業にも貢献するというスタンスを取ります。
これは、仕事に熱意を持ちながらも、自分の生活や健康を大切にしていく働き方です。
たとえば、繁忙期には積極的に働きつつ、その後はしっかりと休息を取り、長期的なパフォーマンスを保つことでバーンアウトを避ける働き方が該当します。
こうしたメリハリのある働き方は、スタートアップの成果主義や柔軟性と親和性が高く、長く続ける上で効果的です。
実はスタートアップではライフワークシナジーを実現しやすい理由
私個人は、スタートアップという環境はライフワークシナジーを実現しやすい環境だと思っています。その理由には、以下のような要素が挙げられます。
- 社員を大切にするバリュー
スタートアップでは、会社のバリューに「社員を大切にする」ことが掲げられている場合が多く、経営者も同様の考えを持っていることが少なくありません。このため、社員一人ひとりが自身の成長と健康を保ちつつ働けるような環境を作ることに力を入れている企業もあります。 - 最新の制度やツールの導入
スタートアップは新しい働き方のトレンドに敏感で、リモートワークや時間管理の柔軟性を持つ制度を導入している企業が多くあります。また、SlackやNotionなどのITツールを活用して生産性を上げる仕組みが整っており、効率的な働き方が可能です。特に生産性重視のツールを用いることで、働く時間そのものを減らし、効果的に成果を出しやすくなります。 - 無駄の少ない業務プロセス
多くのスタートアップでは、設立当初から効率的に業務が構築されるため、無駄な業務が少なく、成果につながる業務に集中しやすい環境です。特に、大企業でありがちな重複業務や過剰なプロセスが省かれ、仕事の質を高めやすい傾向があります。
スタートアップ企業のライフワークシナジーの実態を把握するには?
スタートアップでのライフワークシナジーの状況は企業ごとに異なります。
そのため、転職を考える際は、自分が働きたいと思う企業について具体的に調査することが重要です。企業の公式HP、社員のインタビュー記事、会社説明会、SNS、また転職エージェントからのアドバイスなどを活用して、実態を把握することに加え、面接時に直接疑問点を解消するのが効果的です。
ただし、面接の際に「ライフワークバランスを優先したい」と伝えるのは避けたほうが良いでしょう。企業によっては、「この人は仕事を優先してくれないかもしれない」と誤解を生む可能性があります。
面接での伝え方の例としては、「成長や会社への貢献を最優先しつつ、パフォーマンスを高く保つためにメリハリをつけた働き方を大事にしていますが、貴社での実際の働き方を教えていただけますか?」といったように、相手にもポジティブと受け取られる形で聞くと良いでしょう。
スタートアップでライフワークシナジーを実現するための心得
スタートアップでのライフワークシナジーを実現するには、自分自身でも自律的な意識を持ち、実践していくことが大切です。
- 自分自身の人生やキャリアの目的を意識する
仕事で成果を出すことに情熱を持ちながら、生活とのシナジーを生み出すために目的を明確に持つことが重要です。例えば、どんな成果が自分にとって意義のあるものなのかを知ることで、忙しい時期でもモチベーションが保ちやすくなります。 - 自己管理、自律的な働き方を徹底する
スタートアップでは成果を重視されるため、自分の時間管理やタスク管理をしっかりと行うことが大切です。上司に頼らずとも、自分で優先順位をつけ、必要に応じてプライベートの予定も調整する力が求められます。 - 適切な休息とリカバリー
繁忙期には業務に集中し、閑散期にはしっかり休息を取ることで、長期的に高いパフォーマンスを発揮できます。このような休息のメリハリが、ライフワークシナジーを維持する上での秘訣です。
私の体験談|スタートアップでの働き方
私自身が経験したスタートアップの2社では、比較的従業員も多くスタートアップとしては成熟した企業であることもありますが、ライフワークシナジーを十分に実現できていると思っています。
(正直、大企業の時の方が無駄な業務が多かったり、社内の調整に必要以上に時間がかかることで、残業時間だけで言えば多かったのが実態です。)
以下のような働き方をしていますが、自律した働き方を徹底し、仕事に支障を出さず、成果を出していれば、周囲から何かを言われることもありませんし、評価としても全く問題ありません。
柔軟な働き方の具体例
実際の私の働き方の例は以下の通りです。
- 柔軟な出退勤時間:朝は娘を保育園に送ってから出勤するため、出勤は9時〜10時と比較的遅めです。また、毎日ではありませんが家庭の都合によっては、娘の迎えに行くこともあり、16時頃に一旦退勤し、夜に自宅で業務を再開することもあります。
- 十分な年次有給休暇の取得:私自身は疲れ切る前に休むことが、継続的に成果を出し続ける秘訣だと思っているので、月1回くらいは月曜日か金曜日に年次有給休暇を取って、土日や祝日にくっつけることで3連休や4連休として、リフレッシュを図っています。
- もちろん時には深夜まで残業、休日出勤:時期によってはやり切るべき時があり、その際には「この時期・期間は働くことに振り切る」と自身で覚悟を決めて働きます。
ライフワークシナジーは「中長期」で考える
これは私自身ある方から教えてもらった考え方ですが、一般的に言えばワークライフバランス、私の好みで言えばライフワークシナジーは、短期で考えるのではなく、「中長期」で考えるとよいと思っています。
短期で考えてしまうと、「毎日9時に出社して18時には退勤して、20時からは自宅で自分の時間を充実させる」というような考え方になってしまい、これができないことで「ワークライフバランスが保てていない!」というような不満に繋がってしまう、時には「なんで仕事が早く終われないんだろう…。」と、自己否定まで繋がってしまうことがあると思います。
しかし、仕事というのは負荷も一定ではなく、時にはやり切ることが、自分自身の成長につながり、後のキャリアに大きな影響を与えることがあります。
なので、短期ではなく、「この時期は仕事に振り切る時期」、あるいは「この時期はライフを優先させて英気を養う、(または家族や子供との時間を優先させる)時期」と数ヶ月から数年という中長期の単位で考えて、まさにライフとワークのシナジーが生まれる働き方を実現させることが私自身はよいと考えています。
まとめ
スタートアップでのライフワークバランスは、大企業と異なり、前提として成長や成果への強い意識が求められます。なので、激務を避けたい方には向かない面があり、時には生活より仕事を優先するマインドが必要です。
一方でスタートアップでは、リモートワークやフレックス制度、ITツール導入による効率的な働き方が可能であるため、ワークとライフの相乗効果を目指す「ライフワークシナジー」という考え方が適しています。繁忙期には全力を注ぎ、閑散期に休むといったメリハリある働き方で、自己成長と会社貢献の両立が図れます。
転職時には、面接や企業のホームページ、SNS、転職エージェントからのアドバイスを通じて各企業の実態を把握し、自身が望む働き方と企業での働き方の実態が一致するかを確認することが大切です。
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