スタートアップと大企業の評価制度・給与体系の違いを徹底解説

評価制度・給与体系の違いを徹底解説 人事の視点から見たスタートアップ転職
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こんにちは!人生の旅人です。

私は、30代中盤で妻・子供もいる中で、地方の大企業→東京のスタートアップ→地方のスタートアップへの転職を経験。本業では、新卒から一貫して人事をしています。

私がオススメしているスタートアップともともと在籍していた伝統的な大企業では、評価や給与に対する考え方、制度に大きな違いがあります。

転職やキャリア形成を考える際、「評価制度」や「給与体系」を理解し、自分に合っているかを考えることは極めて重要な要素です。

悩める大企業社員
悩める大企業社員

スタートアップは評価制度や給与体系が大企業とは違うと聞くけど、どんな違いがあるのかわからず不安だよ…。

人生の旅人
人生の旅人

本記事では、スタートアップと大企業それぞれの評価制度や給与体系の違いを解説し、自分のキャリアにとってどちらが合っているかを見極める参考にしてください。

注意

今回私が解説するのは、私の体験談と書籍等で人事として勉強を踏まえた、あくまで一般的な違いです。評価制度や給与体系は会社によって千差万別であるため、興味のある会社や転職を考えている会社がある場合は、必ずご自身の責任で調べてみてください!


評価制度

大企業とスタートアップでは、評価の基準や仕組みが異なります。

それぞれの評価制度の特徴について具体的に見ていきましょう。

大企業の評価制度|年次の要素も含んだ職能考課制度

大企業では、評価制度として、職能考課制度を採用しているのが一般的です。

個人のスキルや経験年数、役職に応じた評価がされる制度で、年次や年功序列の要素も強く含まれています。

長期的なキャリア形成を重視し、社員のスキルや能力を一定の基準で評価するため、安定感があり公平さが担保されています。

なお、評価の頻度は年に1回、あるいは2回程度が一般的です。

スタートアップの評価制度|成果・スピード・適応力が鍵

スタートアップでは、以下のように成果や行動特性に基づいた評価方法が多く採用されています。

  • 成果重視の評価:スタートアップでは結果が重視されるため、プロジェクトの達成度や売上貢献度など「成果」が評価の軸となります。
  • コンピテンシー評価:業務に必要なスキルや行動特性を測る評価で、成果だけでなくプロセスも重視されます。
  • 360度評価:同僚や上司、部下といった周囲のメンバーが参加することで、多面的な視点からの評価が行われます。
  • バリュー評価:会社のミッションやバリューに沿った行動ができているかを測る評価制度です。

スタートアップは評価の頻度が多いのも特徴で、四半期ごとや半年ごとに評価が行われるケースも多く、社員が迅速に評価・フィードバックを得られる仕組みが整っています

また、大企業と比べ、評価基準や評価のプロセスが公開され、具体的な評点(S、A、B、C、Dなど)も個人にフィードバックされることが多いため透明性が高いことも特徴です。

加えて、昇格・降格についても、年次に左右されることなく実力次第であるため、実力が認められれば早期にキャリアアップが可能です。

給与体系

給与体系も、両者の性質の違いを反映しています。

大企業は安定した収入を得やすい一方、スタートアップには当然ながらリスクもありますが、成功した場合には大企業よりも長期的な将来性が見込める可能性があるのも大きな魅力です。

大企業の給与体系|安定と将来の生活設計がしやすい

大企業は安定的な収入が期待でき、基本的に年功序列や職能に基づく昇給が行われます。さらに、賞与や退職金制度も整っているため、長期的な生活設計をしやすいです。

  • 年功序列:一定の年次ごとに昇給が見込まれ、長期勤続に対するメリットが大きいのが特徴です。
  • 賞与:年2回程度支給されることが多く、企業の業績に応じて変動はするものの、一定の額が見込めます。
  • 退職金制度:大企業では一般的で、将来の安心感を高める要素の一つです。

スタートアップの給与体系|成果を踏まえた報酬が中心、ストックオプションがある場合も

スタートアップでは、基本給は抑えられがちですが、成果や会社の成長に伴うメリットを受け取る機会も多くあります。

  • 年功序列ではなく成果主義(柔軟な昇給・降給):年次にかかわらず成果に応じた給与設定が多いため、短期間で成果を出せば昇給や昇格の機会があります。一方で、実力が伴わない場合や、役割が変わった場合には降級が発生することもあります。
  • ストックオプション制度:将来の企業成長を見越して、株式を報酬として提供することがあります。会社の成功とともに大きなリターンを得られる可能性がありますが、リスクもあります。

なお、以下については、そもそもスタートアップには制度として存在しない場合があります。

  • 賞与:スタートアップは収益が安定していないため、賞与を出せない場合も少なくありません。
  • 退職金:福利厚生の一環として退職金を提供する企業もありますが、スタートアップではまだ制度が整っていない場合も多くあります。

スタートアップと大企業の評価・給与制度のメリットとデメリット

大企業のメリット・デメリット

  • メリット:安定した収入、長期的な生活設計が可能、福利厚生が充実
  • デメリット:年次による昇給が主体で、短期間での成果による大幅な昇格・昇進は難しい

スタートアップのメリット・デメリット

  • メリット:短期間での成果による昇格昇進が可能、ストックオプション獲得の可能性
  • デメリット:収入が安定しづらい、福利厚生が少ないことがある、降格・降給のリスクもある

まとめ

これまで解説したように、スタートアップと大企業の評価制度・給与体系には、それぞれの事業や会社の状況の違いを反映しており、特徴が異なります。

また、私が経験&人事として勉強した限りでは、スタートアップの方が企業としてのカルチャーや思想を、評価・給与に反映する傾向が強いため、企業によって大きな違いが出やすいと感じています。

自身のキャリアを考える際には、評価制度や給与体系を適切に理解し、自身に適した企業・環境で働くことがとても重要です。

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