こんにちは!人生の旅人です。
私は、30代中盤で妻・子供もいる中で、地方の大企業→東京のスタートアップ→地方のスタートアップへの転職を経験。本業では、新卒から一貫して人事をしています。
「転職」は近年、特別なことではなくなってきました。
新卒で入社した会社で定年まで働くというモデルは徐々に崩れ、キャリアアップやライフスタイルに合わせた職場選びが当たり前になりつつあります。
転職活動なんてやったことないし、やること自体も不安だよ…。
初めての経験に不安はつきものですが、「転職活動をしたことがない」状態でいること自体が、将来的にリスクになる可能性があります。今回は、現状に不満がない場合でも転職活動をしておくべき理由を解説します。
自分のキャリアの棚卸しができる
転職活動を始めることで、自分のキャリアを振り返り、整理する機会が得られます。
特に大企業に長く勤めていると、同じ業務の繰り返しや安定した環境、そして会社に言われるがままの異動に慣れ、これまでの実績やスキルの棚卸しをする機会が少なくなりがちです。
転職活動を通じて、過去の実績を整理し、今後のキャリアで何を重視すべきかを再確認できます。
具体例
たとえば、これまで携わってきたプロジェクトや業務の中でどんな成果を出してきたか、どのスキルを磨いたかを再認識することで、今後自分がどんなキャリアを築きたいかを明確にすることができます。
さらに、転職しようとした場合に、あるとより良いスキルと自分のスキルのギャップも見えてくるため、今後のスキル・キャリアアップに役立ちます。
自分の市場価値が知れる
自分が今、どれだけの市場価値を持っているのかを知ることは非常に重要です。
年次や役職が上がるにつれて、周囲や勤めている企業以外との比較がしにくくなる、比較する機会がすくなくなっていくため、自分の価値を客観的に把握する機会が減ってしまいます。
転職活動をすることで、求人情報や面接を通じて自分の市場価値を知ることができ、現在の会社での年収や待遇が妥当かどうかを判断する材料にもなります。
具体例
他社で自分と同じような職種・スキルセットの人がどのような待遇で働いているのかを知ることは、自身の価値の再評価につながります。
また、ヘッドハンターやリクルーターと話すことで、スキルや経験に基づく客観的な評価も得られるため、今後のキャリア選択に役立てられます。
興味のある業界の動向がわかる
日常業務に忙しいと、トレンドや市場の変化に疎くなりがちです。
しかし、転職活動を通じて他社と接点を持つことで、自身が働く、もしくは興味のある業界の最新動向を把握できます。
新しい技術やビジネスモデル、他企業の文化や働き方などを知ることで、現在の業務にも役立つ視点が得られることがあります。
具体例
例えば、IT業界の情報を得たい際に、IT系スタートアップと大企業の双方に対して転職活動をすることで、今後の技術トレンドや業界全体の方向性を知ることができます。
自分のスキルを活かせる新たなフィールドや、予想される業界のニーズも見えてくるため、これまでのキャリアに対する理解が深まると同時に、新たなチャレンジの可能性も感じることができるでしょう。
キャリアコーチングが無料で受けられる
転職活動を始めると、転職エージェントやキャリアコンサルタントやヘッドハンターといった転職・キャリアのプロフェッショナルと話す機会が増えます。
彼らは多くの転職者をサポートしてきた経験があり、今後のキャリア設計やスキルアップについての具体的なアドバイスをくれることがあります。
キャリアコーチングの場を通じて、自分自身が見落としていた強みや、改善が必要なポイントも指摘してもらえるでしょう。
具体例
他業界への転職を考えている場合、自分の強みを他業界でどうアピールするかといった具体的なアドバイスをもらえます。
また、履歴書や職務経歴書の作成方法についてのアドバイスも受けられるため、今後の転職活動に役立つ情報を得ることができます。
自分のキャリアの強み・弱みがわかる
転職活動を通じて、自分のスキルや経験を振り返ったり、エージェントや面接官からフィードバックを得ることで、自身のキャリアの強みと弱みがより明確になります。
特に面接の場で自己PRやこれまでの業務経験について話す中で、他者からのフィードバックを得ることで、自分の価値を改めて理解できることは、貴重な経験です。
これにより、どの部分を強化すべきか、またどのようなスキルを身につけるべきかが分かります。
具体例
「人を巻き込む力が弱い」と言われた場合、次の職場でチームビルディングを意識したプロジェクトに参加するなど、意識的に自分の課題を克服する機会を作ることができます。
また、強みを伸ばしていくための具体的なキャリアステップも考えられるでしょう。
良い転職先が見つかれば、実際に転職できる
転職活動は、これまで書いてきたように必ずしも転職するために行うものではありません。
しかし、良い転職先や自分に合った企業が見つかった場合には、現在のキャリアやライフスタイルをさらに強化・充実させるための選択肢を得ることができます。
転職活動を「キャリアの保険」として活用し、常に自分の理想に近い環境を探しておくことは、将来的なリスクを減らす手段にもなります。
具体例
ある時期に優れたオファーが来た場合、その時点での転職を検討することが可能です。
今は転職を考えていない場合でも、予期せぬ状況変化に備えて、いつでも動けるようにしておくことで、キャリア上のリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
転職活動は、いまの職場に不満があるから始めるものではありません。
むしろ、自分のキャリアを整理し、将来のリスクを減らすための「ノーリスク」の行動です。
大企業にいながらも、スタートアップや他業界に関心がある人は、今すぐにでも転職活動を始め、自分の市場価値やキャリアの強み・弱みを再確認しましょう。
それが今後のキャリアにとって大きな財産になるはずです!
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